会長挨拶

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第50回日本心血管インターベンション治療学会 東北地方会
会 長 浪打 成人
(仙台市医療センター仙台オープン病院 循環器内科 主任部長)

 このたび、第50回日本心血管インターベンション治療学会東北地方会の開催を仰せつかりました、仙台市医療センター仙台オープン病院の浪打成人です。CVIT会員の皆様に置かれましては循環器疾患の診療に加えてCOVID-19への対応も迫られ、忙しい日々を過ごされていることと思います。大変お疲れ様でございます。


 COVID-19感染の拡大のため、盛岡、青森とWEB開催が続きました。今大会は何とか対面型の学会をと考えておりましたが、2021年9月現在、安心して現地での開催を企画できる状況とはなっておりません。対面型とするかWEB開催とするか最終的な決定はもう少し時期を待ちたいと思いますが、いずれにしましても2022年2月の地方会開催に向けて準備を進めて参ります。


 現在インターベンションは多岐にわたり、その裾野を広げていますが、今回はACSにスポットを当てたいと考えております。特別講演は東北に縁の深い帝京大学の上妻謙先生からACSの話題をレクチャーいただきます。またシンポジウムとして循環器対策基本法が施行され、循環器病対策推進基本計画が各地域で策定されていく中でACSへの対策をどう進めていくべきなのか、CVITでできることは何なのか、各県独自の課題を提示、議論していただくこととしました。教育講演は医師であり弁護士でもある水澤亜希子先生から医療訴訟についてお話しいただくこととなりました。ほかにいくつかの企画を予定しております。


 このご挨拶の中では、私が個人的に大切にしている言葉として「自重」を掲げさせていただきます。私が通っていた高校の綱領の最初の項に“須ク自重スヘシ”とあります。大正時代にできた綱領ですから随分昔の言葉ですが、その意味するところは「自信と誇りを持って、自らを任じ、自らを重んずること」です。自らを重く扱うことは他者を重く扱うことにも繋がります。私達の仕事の目標は患者さんの命を救うことにあります。良く生きてもらうことにあります。そのことに誇りを持って邁進していくために、自重の精神を持って診療にあたりたいと感じている次第です。


 本地方会がインターベンションに携わる皆様の糧となることを願ってご挨拶とさせていただきます。


2021年9月29日(水)

 2021年9月に入り、やや感染者数も落ち着いてきたようですが、新しい株もみられて、まだ収束には時間がかかりそうです。今後冬にかけて第6波あるいは第7波が予想され、安心して現地での開催を企画できる状況とはなっておりませんことから、誠に残念ではございますが今回地方会もWEB開催とさせていただくことに決定しました。何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。