プログラム企画

今回の地方会ではいくつかの企画を予定しています。
それぞれの企画についてご紹介いたします。

仙台市医療センター仙台オープン病院循環器内科 浪打成人


#1 シンポジウム
「循環器病対策基本計画が進んでいく中でCVITの果たす役割:急性心筋梗塞への対応」


 2018年に脳卒中・循環器病対策基本法が成立、2019年12月施行、2020年10月に循環器病対策基本計画が閣議決定されました。がんに続いて循環器病に国全体として取り組んでいく道筋が示されたことになります。重要疾患として脳卒中・心不全・血管病が揚げられ、CVITの果たす役割も大きなものとなります。COVID-19の影響で進行がやや遅れているのが現状ですが、この流れの中でCVITの立ち位置を考える機会を持ちたいと考え、シンポジウムを企画しました。CVITとして関与できることは多岐にわたりますが、今回は血管病としての急性心筋梗塞への対応に焦点を当てたいと思います。基本計画は各県での策定となりますので、心筋梗塞について各県各地域の状況・事情・問題点・考えられる対策などについて、各県から提示、共有頂くこととしました。それぞれの地域の特徴・実情を知ることで、自分の地域の特徴への理解が深まり、診療に活かせるのではないかと考えています。  各県の発表者は以下のとおりです。


基調講演 高橋潤先生 東北大学病院
青森県 遠藤知秀先生 八戸市立市民病院
岩手県 石田大先生 岩手医科大学附属病院
秋田県 鈴木智人先生 秋田大学医学部附属病院
山形県 大瀧陽一郎先生 山形大学医学部附属病院
福島県 八巻尚洋先生 福島県立医科大学
宮城県 羽尾清貴先生 東北大学病院

#2 特別講演
帝京大学医学部内科学講座・循環器内科 上妻謙先生


 特別講演は東北にゆかりの深い上妻謙先生にお願いしています。今回の地方会ではACSをテーマと考えておりますので、上妻先生にもACSの話題を中心にご講演頂く予定です。上妻先生のエレガントな講演が期待できると思いますので、ぜひご視聴ください。


#3 教育講演
新伝馬法律事務所 水澤亜希子先生


 教育講演は弁護士の水澤亜希子先生からご講演いただきます。カテーテル治療に関連して弁護士の観点からお話し頂く予定です。水澤先生は医師から弁護士に転身なさった経歴をお持ちで、医師の立場を理解していただいておりますので貴重なお話が聞けるものと思います。また水澤先生は私の研修医時代のオーベンでもあります。


#4 30歳台の先生方を中心としたセッション


 今回若手の先生方にディスカッションして頂くセッションを作るつもりでした。しかしWEB開催となりプログラムに時間的な制約もあり、単体でのセッションとして時間をとることが難しく、スポンサードセッションAを申し込んでいただいた中から、アボットメディカルジャパン合同会社とボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社のご協力をいただき、各県の30歳台の先生に参加頂くセッションを設定することができました。アボットメディカルジャパンではACSにおけるOCT、ボストン・サイエンティフィックジャパンではACSにおけるDESをテーマに、それぞれミニレクチャー、症例提示を通じて6名の先生方にディスカッションしていただきます。


#5 第50回CVIT東北地方会特別企画「東北のレジェンドから」


 今回でCVIT東北地方会は50回を重ねることとなります。これまでたくさんの先生方が東北地方のインターベンションの発展に貢献してこられました。本来であればその先生方に感謝させて頂く場を設けるべきと考えましたが、WEB開催ということもあり叶いませんでした。しかし現支部長の小松宣夫先生、現副支部長の岩渕薫先生にもご相談させていただいて、記念企画として東北地方のレジェンドである木島幹博先生と田巻健治先生からお話をいただけることとなりました。木島先生からは地方会の立ち上げに際しての様子、田巻先生からはPCIに関連しての裁判事例についてのお話となるようです。お二人の先生からお話いただくにはあまりにも短い時間設定しかできませんでしたが何卒ご容赦ください。オンデマンド配信もさせていただきますので是非ご視聴ください。


#6 オンデマンド配信となった演題のディスカッション


 ライブセッションでは演者と座長やコメンテーターとの議論がなされますが、オンデマンド配信となると話し合うことは難しくなります。今回の地方会ではディスカッサーに担当セッションの演題へのコメントや質問を頂き、配信期間中に回答いただけるようにしました。配信をみていただいた視聴者からの質問も受付可能ですので、興味深い演題がありましたらどんどん質問やコメントをお願いします。また発表者は確認して配信期間中の回答をお願いいたします。WEB開催とはなりましたが少しでも議論の場として使っていただければと思います。